男と女の情景 6-2
学校からの帰り道、雄治が俺を見つけると駆け寄ってきた。
「高史、あれからどうや?」
「なんか変わったことあったか?」
雄治のタカを括ったような言い方に気持ちが逆立った。
本当は言いたいくせに..
俺がお前の餌に安々と食いつくと思ったら大間違いだぞ!
内心は興味アリアリだったが、そこまでされて、ヘコヘコと飛び込むのもプライドが許さなかった。
この物語はフィクションです。
前回までの記事→「男と女の情景6」
↓1週間に1回ぐらいクリックして欲し〜い。


「高史、あれからどうや?」
「なんか変わったことあったか?」
雄治のタカを括ったような言い方に気持ちが逆立った。
本当は言いたいくせに..
俺がお前の餌に安々と食いつくと思ったら大間違いだぞ!
内心は興味アリアリだったが、そこまでされて、ヘコヘコと飛び込むのもプライドが許さなかった。
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「別にぃ〜..」
「な〜んもない!」
全く関心の無いそぶりを見せた。
そうすると、雄治は俺の肩を抱き寄せながら耳元で囁くように言った。
「お前、女の裸に興味ないか?」
お、けっこう核心を突いて来たなぁ..
そう思いながら、肩に乗った雄治の顔の方を向き、
「そりゃ、興味、無い事ないわなぁ..」
そう言うと雄治は、唇の端を歪ませニタリと怪しく笑いながら言った。
「おもしろいモノ見せたろか?」
「そのかわり誰にも言うなよ..」
間髪を入れず、内緒にしろと言う。
こりゃ、なんか妖しいものだな..
俺の心は子供がおもちゃを与えられるように、浮き足立った。
「内緒かぁ..」
「何や危ない話とちゃうやろなぁ?」
「危ない話じゃあるかいや。」
「お前も興味ある事や..」
「ほんまにかぁ?」
「そんなん、俺が興味あるかどうかわからんやろ。」
「嫌、絶対興味ある!」
雄治は言い切った。
雄治はそのモノに相当自信があるらしい。
なにやらプンプンと匂ったが、俺は期待はずれの事も考えて、割りと冷静だった。
「帰りに俺んちへ寄れや。」
「ちょっとだけ見せたるわ。」
雄治の家は俺の帰り道の途中にあった。
家はそれほど大きくは無かったが、旧家のようなつくりで、家の前は車が2台止められるほどの敷地があった。
その頃自家用車などは珍しく、耕運機や荷車などを無造作に置いても充分な広さがあった。
家の裏には小さな畑があり、少しの野菜などを植えていた。
片側は川に面し、土手のように盛り上がった細いあぜ道があった。
もう片側は隣家に面していたが、そちらには屋根裏への空気孔しかなかった。
隣家はこちら側に小さな畑があったが、垣根などはなく背の低い立木を境界代わりに植えていた。
雄治の家と反対側に平屋の家を構えていた。
雄治の家も平屋ではあったが、屋根裏があるのか、中2階のような位置に格子で作られた小窓がいくつかあった。
なんやえらい勿体つけるなぁ..
単なるヌード写真ぐらいなら俺やて見た事あるわ。
こいつやて、それぐらいの事は知ってるやろ?
それともまさかそのぐらいの事で小躍りしてるんやないやろな。
それやったら、幼稚ぃで。
俺はそう思いながら、とりあえず雄治の誘いに乗った。
雄治の家に着くと、そいつはカバンを玄関入ったすぐ横の部屋に、無造作に放り投げ奥へと歩いた。雄治の家は玄関を入ると土間が奥の部屋まで続いていた。
左手には襖で仕切られた部屋が2間、その奥にも2間あり、土間側が台所兼食事をする部屋だった。
今のような、きれいな造りではなく、床も高く、床下には小学生なら屈んで入れるような十分な高さがあった。
その頃の部屋への上がり降りは、御影石のようなものを置いて、そこに足を乗せ部屋に上がるような感じが当たり前だった。
奥へと消えた雄治が戻ってきて、俺に小声で呟いた。
「ダメや、今日はオヤジがおるわ。」
「また今度見したるわ。」
呆気に取られた俺は、
「はあ?」
「ちょっとでもダメなんか?」
「ダメや、オヤジがおったら見せれん。」
「また今度や。」
そう言いながら俺の背中を押し、玄関から出るように仕向けた。
なんか納得の行かない俺だったが、気難しい雄治の事、そう言うのならそうなんだろう。
次の機会を待つしかないな..
この日はそう思いながら雄治の家を後にした。
(続く)
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そうすると、雄治は俺の肩を抱き寄せながら耳元で囁くように言った。
「お前、女の裸に興味ないか?」
お、けっこう核心を突いて来たなぁ..
そう思いながら、肩に乗った雄治の顔の方を向き、
「そりゃ、興味、無い事ないわなぁ..」
そう言うと雄治は、唇の端を歪ませニタリと怪しく笑いながら言った。
「おもしろいモノ見せたろか?」
「そのかわり誰にも言うなよ..」
間髪を入れず、内緒にしろと言う。
こりゃ、なんか妖しいものだな..
俺の心は子供がおもちゃを与えられるように、浮き足立った。
「内緒かぁ..」
「何や危ない話とちゃうやろなぁ?」
「危ない話じゃあるかいや。」
「お前も興味ある事や..」
「ほんまにかぁ?」
「そんなん、俺が興味あるかどうかわからんやろ。」
「嫌、絶対興味ある!」
雄治は言い切った。
雄治はそのモノに相当自信があるらしい。
なにやらプンプンと匂ったが、俺は期待はずれの事も考えて、割りと冷静だった。
「帰りに俺んちへ寄れや。」
「ちょっとだけ見せたるわ。」
雄治の家は俺の帰り道の途中にあった。
家はそれほど大きくは無かったが、旧家のようなつくりで、家の前は車が2台止められるほどの敷地があった。
その頃自家用車などは珍しく、耕運機や荷車などを無造作に置いても充分な広さがあった。
家の裏には小さな畑があり、少しの野菜などを植えていた。
片側は川に面し、土手のように盛り上がった細いあぜ道があった。
もう片側は隣家に面していたが、そちらには屋根裏への空気孔しかなかった。
隣家はこちら側に小さな畑があったが、垣根などはなく背の低い立木を境界代わりに植えていた。
雄治の家と反対側に平屋の家を構えていた。
雄治の家も平屋ではあったが、屋根裏があるのか、中2階のような位置に格子で作られた小窓がいくつかあった。
なんやえらい勿体つけるなぁ..
単なるヌード写真ぐらいなら俺やて見た事あるわ。
こいつやて、それぐらいの事は知ってるやろ?
それともまさかそのぐらいの事で小躍りしてるんやないやろな。
それやったら、幼稚ぃで。
俺はそう思いながら、とりあえず雄治の誘いに乗った。
雄治の家に着くと、そいつはカバンを玄関入ったすぐ横の部屋に、無造作に放り投げ奥へと歩いた。雄治の家は玄関を入ると土間が奥の部屋まで続いていた。
左手には襖で仕切られた部屋が2間、その奥にも2間あり、土間側が台所兼食事をする部屋だった。
今のような、きれいな造りではなく、床も高く、床下には小学生なら屈んで入れるような十分な高さがあった。
その頃の部屋への上がり降りは、御影石のようなものを置いて、そこに足を乗せ部屋に上がるような感じが当たり前だった。
奥へと消えた雄治が戻ってきて、俺に小声で呟いた。
「ダメや、今日はオヤジがおるわ。」
「また今度見したるわ。」
呆気に取られた俺は、
「はあ?」
「ちょっとでもダメなんか?」
「ダメや、オヤジがおったら見せれん。」
「また今度や。」
そう言いながら俺の背中を押し、玄関から出るように仕向けた。
なんか納得の行かない俺だったが、気難しい雄治の事、そう言うのならそうなんだろう。
次の機会を待つしかないな..
この日はそう思いながら雄治の家を後にした。
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